【宝塚記念】ショウナンマイティ騎乗浜中「流れ向けば」

ターフライター・平松さとし氏がレースのキーマンに迫る「The Keyman」はショウナンマイティの手綱を取る浜中騎手の胸の内に迫った。

 ――ショウナンマイティには前々走(大阪杯1着)で久々に騎乗。

 浜中騎手 昔は緩さがあったけどそういう面が解消され、成長を感じました。

 ――精神面は?

 大分、落ち着きが出ていました。精神面も成長していると思いました。

 ――前走(鳴尾記念2着)もですが、スタートの一完歩目は普通に出る。

 一瞬はポンと出ます。ただ、二完歩目からが行こうとしない。ずっとそういう競馬をしているので無理に行かす気はありません。

 ――道中は手綱を長めに持っていますね。

 がっちり持つと行きたがる面がある馬なんです。だから道中は放して自分の意のままに走らせてあげる感じにしています。

 ――ペースが遅かったので早めに動いて行った。

 どうしても勝負どころの反応が悪い面があります。前走はペースも遅かったのでペースアップした時に置かれるとマズいと思い、3コーナーでは動かして行きました。

 ――大外を回る形で前を捉え切れなかった。

 ある程度ふかしていったけど、状態面か展開か、少し足りなかったようです。

 ――とはいえ、ラスト3Fを32秒台。

 他との比較で届かなかっただけなので、展開が向かなかったということですかね。脚質的にハマらない流れだと仕方ありませんね。

 ――前々走のように少し時計がかかる馬場がいい?

 それは間違いないでしょう。この馬自身道悪は苦手ではないし、他が苦労してくれて、しかも時計がかかれば届く計算が立ちます。

 ――道中、マークしたい相手は?

 僕より後ろにいる馬はほとんどいないと思うので、どの馬でもみていける形になると思います。オルフェーヴルあたりも近くにいると思うし、4コーナーまではついていくかもしれません。

 ――オルフェに本来の力を出されると厳しい?

 あの馬は強いですよね。でも、今年2戦負けているように競馬は何があるか分からないので勝つつもりで挑みます。

 ――いつもコーナーは大外を回る?

 別に馬群を嫌がるわけではありません。馬群がバラけるようなら内を突くという選択肢も頭には入れてあります。

 ――追い切りは?

 最後まで持ったままだったけど前に追いつきそうになり、控えました。それでいてラスト12秒1。状態は間違いなく良いので、あとは競馬にいって流れが向いてくれることを願っています。