【ラジオNIKKEI賞】ブレット騎乗の田辺「スタートに課題」

 ターフライター・平松さとし氏がレースのキーマンに迫る「The Keyman」はローレルブレットの手綱を取る田辺騎手の胸の内に迫った。

 ――ローレルブレットは前走(プリンシパルS2着)で初騎乗。

 田辺 調教にもまたがらなかったので、競馬が全くの初騎乗でした。

 ――4走前(きさらぎ賞5着)446キロあった体が430キロまで減っていました。

 コンパクトだなとは感じたけど、寂しいとか細くなっているとか、そういう悪い印象は受けませんでした。

 ――パドックで落鉄した。

 打ち替えたため、返し馬には1頭で向かう形になりました。そのため、フワフワした感じで走っていたけど雰囲気は悪くはありませんでした。

 ――調教師から何か指示がありましたか?

 ゲートが出ないことがあるのを注意してくださいと言われました。

 ――スタート自体は出ました。

 確かに思ったほど悪くはありませんでした。ただ、短い距離を使っていた馬にしては決して早くはないと思いました。

 ――直線入り口では前が壁になりました。

 でも、直線の長い東京コースだから、まだ追い出す気はありませんでした。だから、あの時点で壁になったこと自体は何も影響ありません。

 ――直線はよく2着まで追い上げた。

 終始インを回ったのも良かったと思います。ただ、聞いていた以上に長く良い脚を使ってくれたのは収穫でした。

 ――今回は小回りの福島コース。

 スタートが課題になると思います。ただし、小柄な馬なので小回り自体は器用に回ってくれると思います。

 ――ハンデは55キロ。

 この時期の3歳馬同士ですからハンデはよく分かりませんよね。ただ、重賞戦線でもそこそこ走れる馬なので、55キロを気にすることはないと思います。

 ――状態に関しては報告を受けている?

 いいえ。特に聞いていません。ただ、新聞には「良い」と書いてあったのをチェックしています。

 ――田辺騎手自身、先週は海外で初勝利を挙げた。

 乗るだけでも大変なのに勝てました。良い経験ができたのでこれを今後の日本での騎乗にも生かしていきたいです。